詩と小説
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私には彼氏がいる。ちょうど一回り年上でサラリーマンの彼氏。友達は私と彼の年の差を言う。「本気じゃない。遊ばれてるだけ。」とも。でもそんなの気にしない。芸能界にだって年の差カップルは多いじゃない。別に年上の恋人がいるからって大人ぶったこと言いたいわけじゃない。実際、私たちにはどうでもいいこと。
親には内緒。お姉ちゃんも今の私と同じ年の時に彼氏が出来たけど、お父さんが大反対してたっけ。ヤンキー全開の人だったから仕方ないか。結局はすぐに別れたみたいだけど。でも私の彼は違う。良い大学を出て、一流企業で将来を嘱望されてるんだから。
セーラー服の私でも彼とはお似合いカップル。金曜日はデートの日。学校帰りに彼が勤めてる会社の近くにある喫茶店で待ち合わせ。彼を待つ時間がもどかしいけど、苦痛じゃない。手をつないで歩いても不自然じゃない。
「好きだ」も「愛してる」もちゃんと言ってくれる。キスもそれ以上も。優しいだけじゃないところが堪らない。
いつかお揃いの指輪をする。私には彼しかいない。彼にだって私しかいないんだから。
だから、これは嘘なの。幻覚を見てるだけ。
今日は金曜日。いつもの喫茶店で彼を待ってた。さっき、彼から「仕事が忙しくて今日は会えない。」ってメールがあった。「仕事なら仕方ないか。」と思って店を出た。最寄りの駅に向かう途中、彼を見かけた。美人な女の人と一緒だった。お揃いの指輪をしていた。
これは幻だ。
彼の本命は私。「可哀想に、遊ばれてるだけよ。」そう思った時、その女性と目が合った。彼女は笑った。その瞬間、私は哀れな女になった。
親には内緒。お姉ちゃんも今の私と同じ年の時に彼氏が出来たけど、お父さんが大反対してたっけ。ヤンキー全開の人だったから仕方ないか。結局はすぐに別れたみたいだけど。でも私の彼は違う。良い大学を出て、一流企業で将来を嘱望されてるんだから。
セーラー服の私でも彼とはお似合いカップル。金曜日はデートの日。学校帰りに彼が勤めてる会社の近くにある喫茶店で待ち合わせ。彼を待つ時間がもどかしいけど、苦痛じゃない。手をつないで歩いても不自然じゃない。
「好きだ」も「愛してる」もちゃんと言ってくれる。キスもそれ以上も。優しいだけじゃないところが堪らない。
いつかお揃いの指輪をする。私には彼しかいない。彼にだって私しかいないんだから。
だから、これは嘘なの。幻覚を見てるだけ。
今日は金曜日。いつもの喫茶店で彼を待ってた。さっき、彼から「仕事が忙しくて今日は会えない。」ってメールがあった。「仕事なら仕方ないか。」と思って店を出た。最寄りの駅に向かう途中、彼を見かけた。美人な女の人と一緒だった。お揃いの指輪をしていた。
これは幻だ。
彼の本命は私。「可哀想に、遊ばれてるだけよ。」そう思った時、その女性と目が合った。彼女は笑った。その瞬間、私は哀れな女になった。
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